小林大辞典79〜84(#52)

79「アナグラム」✔︎

言葉遊びの一つで、単語または文の中の文字を入れ替えることによって全く別の意味にさせる遊びである。単純に計算すると、異なるN種類の文字列ならNの階乗通り(例えば5文字なら5×4×3×2×1で120通り)の並べ替えが可能で、意味のあるアナグラムを見つけるのは困難。このアナグラムをイラストとともにわかりやすくショーに仕立てたのがポツネン氏こと小林賢太郎氏。さまざまなアナグラムをストーリー仕立てにする腕は見事なモノ。

 

80「パングラム」✔︎

全ての文字(アルファベットやひらがな)を使って意味のある文章を作り出す言葉遊び。日本語でのパングラムといえば「いろは歌」が有名。文字数が多いのでアナグラムより遥かに困難。この界隈ではパングラムといえば小林賢太郎氏の「うるうびと」が知られている。このパングラムから小説、コント、舞台へとストーリーが発展していった。

 

81「マグカップ」✔︎

語源は「蓋なし、片手付きの円筒形カップ」。マグカップというのは和製英語で、英語では単にmugという。容量が大きいのでコーヒーなどの他にスープを飲むのにも使われる。かの小林賢太郎氏が愛用するのはガイコツのイラストのあるマグ。どこかの美術館で売られていたらしいけど、ホント?

 

82「扇子」✔︎

畳むと細い棒状になり、広げると団扇のようになってどこででも涼をとることができる携帯式扇風機。手ぬぐいと並んで落語の小道具として欠かせないモノで、くわえるとキセルに、立てて持つと筆に、口に持っていくとお箸になる優れもの。決して「扇子じゃん!」などとつっこまないこと。

 

83「ことわざ」✔︎

古の時代から伝えられてきた言い得て妙なる言葉たち。ことわざはそれ自体で完結しているため単体で使うことができるが、似たような機能を持つ慣用句は、単体では使えないことが多く文の中に含めて使うのが普通である。ことわざを極めたい人はことわざ教習所に通うことをオススメする。

 

84「教習所」✔︎

日本で教習所といえば自動車学校を指すことがほとんど。教習所と自動車学校は同じものだが、法律的には自動車教習所と呼ばれるらしい。どこかの世界には憧れの人になるための教習所や、ことわざを極めるための教習所があるらしい。クルマの免許を取るより面白そうである。